「上田薫展」を鎌倉のAun Relaxation Galleryにて開催中です。
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上田薫(1928年東京生れ)は東京芸術大学油画科を卒業後、一時肺結核に罹り療養生活を送ります。その生活の中でアメリカのポスターコンペに応募しグランプリを獲得、以後10年あまりをデザイナーとして活躍することになりました。そして40歳を過ぎたとき葛藤の果てに見いだしたのがリアリズム絵画でした。上田は迷いのなかにあるとき手近にあるものをリアルに描くことを常としていました。小さな貝殻を描いた作品から始まった画家としての道は、その後の「なま玉子」シリーズへと続き日本におけるスーパーリアリズム絵画の第一人者としてその名を広く認知させることとなります。そして上田のリアリズム絵画には、物体が流れ落ちる様や光の反射、屈折し変化する様など自然法則による現象が重要な要素となり、独自の絵画世界が構築されていきます。とかく分かりにくいとされる現代美術のなかにあって、今この明快な手法は逆に新鮮な驚きを与え、固形物から半固形物、そして流れ移ろう水へと展開を見せる作品は人々の目をくぎ付けにします。 本展は、上田薫の画業を知る上でも大変貴重な東京芸術大学在学中に描かれた未公開作品群や、後の作品へ至る原点とも言える「貝殻」のシリーズ、そして「なま玉子」をはじめとする一連の代表作、近年の「流れ」シリーズ、さらに今回の展覧会で初公開となる最新作「空」のシリーズに至るまでの作品を展示し、その絵画世界を概観するものです。 |
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開館時間=10:00−18:00(金曜日のみ−20:00) |
後援=相模原市、相模原市教育委員会、多摩美術大学美術館、山野美容芸術短期大学 協賛=フクヤマ画廊、有限会社ベアーズホーム、 |