沈黙の波動-静かに浮かび上がる色と形
ゴトウ・シュウの平面世界展
1999.11.23−2000.1.30
in the hall
ゴトウ・シュウ氏(1940年岩手県生れ、静岡県伊東市在住)は、1970年代よりグラフィックデザイナーとして活躍を始めると同時に版画を中心にした作品を精力的に制作、内外の展覧会で発表していきます。'81年にはそれまでのグラフィックデザインの集大成「後藤秀のグラフィック・アート」が刊行され、カレンダーデザインでは国際コンクールでの受賞を重ねて大手企業のトップイメージを飾り、後に審査員も務めるなどその華々しい活躍と作品は高い評価を得ます。一方「後藤 秀」改め現代画家としてのゴトウ氏は、徐々に当初の版画やグラフィックデザイン的なものから離れてゆきました。そして純粋な平面絵画へと指向を強め、アカデミックな手法によらないその作品もまた注目を集めて幾多の展覧会で紹介されます。
さらに'90年代前半にはグラフィックデザイナーとしての華やかな成功と約束された未来を切り捨て、ついに現代画家「ゴトウ・シュウ」としてのみの制作活動へと邁進を始め、'93年には岩手県美術選奨を受賞、さらに一連の平面作品がまとめられた作品集「works of SHU GOTO」が発刊されました。ゴトウ氏の作品は磁場とも言えるような不思議な力を醸し出し、ゆっくりと浮かび上がる形象は、生命の持つ本源的なリズムと共鳴するかのように心に溶け込んでいきます。本展ではゴトウ・シュウ氏の平面世界の魅力を、初めてグラフィックデザイナー時代の作品にまで遡り、最新作や関連資料を含めて回顧的にご紹介いたします。
the 1st. exhibition room
the 2nd. exhibition room
the 3rd. exhibition room

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